クニとコトバ
子安宣邦『日本近代思想批判─国知の成立─』。
以前ここに書いた、日本語で日本を考える意味への問いをふたたび。
読み始めてすぐに出会う、柳田国男の「一国民俗学」への子安批判への反論として導き出された「民族(エトノス)」概念(伊藤幹治)への再批判の一行。
「意識的な非政治的概念の創出という政治的行為」
いま、さまざまな立場から「創造」にかかわろうとする誰もが、あらためてこころに留め置かなければならない、子安さんならではの鋭い警告。
鴎座『控え室』 渡辺 修(2022年6月 若葉町ウォーフ)
撮影:姫田 蘭
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