午前5時46分52秒
神戸三宮に一カ月間滞在して演出したオッフェンバック『天国と地獄』を大盛り上がりで打ち上げて、次の仕事場(岡山)に移動した。
翌朝、ホテルで揺り籠のような大きな揺れで目を覚まし、慌ててテレビをつけると関西方面で大規模地震の第一報。
はじめのうちは大阪からの映像ばかりだったが、やがて西に移動して神戸の惨状が次々と映し出された。
昨日の早朝、空港へのタクシーで通った高速道路や長期間宿泊していたホテルの倒壊映像をを横目に、昨日までの仲間たちに電話をかけまくり(まだ、携帯電話の時代ではなかった)、そのどれもが不通だった午前中の数時間。
三十年目の今日、あの朝と同じように語るべき言葉を失いただ短く目を閉じる。
COVID-19パンデミックをきっかけに始まり、隔週火曜日に現在もつづいている、若葉町ウォーフの「火曜日の井戸端会議」。
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