午前中、清水宏の戯曲真相season2の二作目『オイディプス』(若葉町ウォーフ／9月24日19時30分開演)の稽古。

スタンダップコメディというジャンルは、英語圏を中心にそれなりの歴史があるが、三年前、突然「日本スタンダップコメディ協会」を立ち上げ自ら会長におさまった清水宏は、さらにスタンダップコメディという分野そのものを挑戦的に再構築する意欲に燃えている。

若葉町ウォーフ「清水宏の戯曲の真相！」を通してその一端に同伴しながら、毎回、確実に「何か」が生まれつつあるという手応えに、こちらも息が抜けない。

今回の『オイディプス』は、スタンダップコメディならぬスタンダップトラジティにはじまり、清水の歯に衣着せぬ怒濤の「悲劇批判」が、スタンダップコメディならではの社会攻撃手法について、まったくあたらしい領域を確立しつつあることに、驚きとともに興奮した。

もちろん『ゴードーを待ちながら』『ワーニャ叔父さん』『熱海殺人事件』と実績のある『オイディプス』本編との真っ向勝負も、「あっ」という出来ばえのひとり上演。

2019.09