沈黙練習


聞き手が少しでも興味を持って耳を傾けてくれると、お喋りがとまらなくなる。

ひとつの言葉からとめどもなくひろがる連想(思いつき)を、強引な脈絡でいつまでも話しつづけてしまう。

気がつくと、聞き手を脇において、ひとりで自分と議論したりしていて、ちょっと恥ずかしい。

「机に向かいながら」でも「書物に向かいながら」でも「歩きながら」でもなく、相手迷惑な「喋りながら」考えるひと。

高校時代に何度かこころみては挫折した「沈黙練習」(今日は一日、誰とも話さない)を、いまさらのように微苦笑で思い出す。




佐藤信の五行日記

小人閑居為不善 うつけもの ひまのまのまの だだあそび

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