「窓」との日々
コロナ罹患中にさまよった極彩色の半睡時幻覚の正体は、おそらく日頃眺めつづけている液晶画面に由来するに違いない。
鮮やかだがどこまでも平面的な陰影のない色の連なりもそうだが、なによりも「これは夢だ」と自分に言い聞かせると、目の前のすべてがたちまち跡形もなく消え失せるという、なんともお手軽な浮遊感覚は、そう考えると納得がいく。
今日の液晶画面には、終日、画像ではなく、60年間に演出した海外戯曲の題名・作者名の表形式の文字列を表示。
来週からの図書館巡りのための準備作業。
近隣図書館の蔵書目録をのんびりと検索しながら、ブコウスキー『パルプフィクション』の探偵事務所を、ふと、思い出す。
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