若葉町ウォーフと清水宏

スタンダップコメディアン清水宏との出会いは、30年前(1993年)の流山児★事務所『ザ・寺山』(作、鄭義信)にまでさかのぼる。

爾来、俳優、演出家という立場で協同した舞台については、その後、「下流役者の泣き笑い」として、清水自身によって何度かネタにされている。

若葉町ウォーフでは、オープン3年目から『清水宏の戯曲の真相』と名付けた、毎回、1時間越えの新作語り下ろしシリーズ(4回×3シーズン)計12作品をともにつくり、上演を手がけてきた。

スタンダップコメディといえば、ぼくらの世代ではなんといってもダスティン・ホフマンによって映画化もされた、50年代後半~60年代前半を駆け抜けたレニー・ブルースだが、去年、自ら創設した日本スタンダップコメディ協会を解散して、一匹狼としスタンダップコメディの獣道を探索するという過酷な選択に踏み切った清水宏のステージは、いま、そのレニーに勝るとも劣らない時代と切り結ぶスリリングな笑いに満ちあふれている。

7月9日(火)からはじまる、隔週火曜日の新シリーズ、「清水宏のスタンダップコメディ新世紀」、おまけのバトルトーク「問答有用」を「問答有料」とするために、今夜もひとり、清水を迎え撃つネタ探し。

佐藤信の五行日記

小人閑居為不善 うつけもの ひまのまのまの だだあそび

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