夢の中かよ

光の気配に、体と意識がもそもそと目覚める。

毛布を体に巻き付けて、しばし、とりとめのない思いを巡らす──

そして突然気づく。

そうか、ここはここであっても、いつものここではない。

10年前、大動脈乖離で運び込まれた集中治療室での目覚めのような、そんな朝が今日も。

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